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　例えば、「イエローストーン国立公園」 という言葉を知っている方なら誰しも 「間欠泉」 を連想するものではなかろうか。また、その間欠泉は最も世界に知られた存在であることも間違いなかろう。確か、地理の教科書で見たような気がする。



誠実なおじいさん　（オールド フェイスフル ガイザー）
　それが、知る人ぞ知る 「誠実なおじいさん」 と呼ばれるものである。要するに、見物席の近くにあった立て札に "Old Faithful Geyser" と記されていたものを訳して見た次第である。

　ここで、"Old" は年寄りのことで何も 「おじいさん」 とは限らなくて 「おばあさん」 でもいいのだが、足腰がしゃんとしているように見えるからで ・・・ これも、あくまでも、こちらの勝手な想像ではある。確かに、1870年に発見されたものなので 「お年寄り」 の名に恥じないだろう。

　面白いと思うのは "Faithful" という言葉である。「誠実な・忠実な」 という意味らしいのだがピンとこなかったが説明板を見れば分かるのだった。要するに、次回の噴出時刻が 「±10分の精度」 で予測できるというのである。

　cf.

　このようにおじいさんの立ち居振る舞いが、如何に誠実で約束を守るものであるかが窺い知れるのだった。また、その平均間隔は 91分ということである。

　ところが、その 「誠実なおじいさん」 の噴出高さや噴出量が世界一というものでもないらしい。要するに、間欠泉と言ってもいろいろな種類があるらしい。水蒸気やガス状のものから、泥状のものから、冷水から熱湯まで多様であるらしい。

　また、例えば、世界一の樹木といっても、高さが世界一なのか、幹回りが世界一なのか・・・いろいろあるように・・・まぁ、この 「誠実なおじいさん」 について言えば、その知名度が世界一と言ってもいいかも知れない。

　
　cf. Old Faithful Geyser のこと
　cf. Vault Geyser のこと
　cf. 定義が大事（ディベート）
　cf. 足湯もあるよ　サンカムペーン温泉
　cf. 間欠泉もあるよ　サンカムペーン温泉

間欠泉 geyser とは
　一定の周期で水蒸気や熱湯を噴出する “温泉” のこと。
　一方、間欠泉にも熱湯を吹き出すものもあれば、冷たい水や水蒸気を吹き出すのまでいろいろある。

by Wikipedia より引用

熱水泉のこと
　温泉の英名は “Hot Springs” と称されるものであるが・・・実質的には読んで字のごとく高温のものを指すものであろう。日本の温泉も源泉は高温のもが多いだろう。それを人口的な手段により人が浴びるのに適した温度に調整してあるのだ。要するに、日本では普通
“熱水泉” という言葉は使わない

　要するに “Hot Springs” を日本語に翻訳するには、“温水泉” と “熱水泉” という二つの意味合いがあるということになるのではなかろうか。ここでは高温のものを熱水泉をいって区別する。

　また、冷泉 Cold Spring という言葉もある。要するに、間欠泉の温度もいろいろあるのだが、言葉的には区別されていないようだ。

Old Faithful Geyser のこと
間欠泉噴出	熱湯
高さ	30 - 50 メートル
噴出容量	14,000 - 32,000 リットル
噴出持続時間	1.5 - 5分
cf. 写真・・・ショウ始まる 　cf. Vault Geyser のこと

エピソード　イエローストーン国立公園

cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (1)　ロッキー山脈山岳道路 cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (2)　グランドレイク日帰り旅行 cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (3)　ロッキー山脈越え (1) cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (4)　ロッキー山脈越え (2) 　・ ロッキー山脈国立公園 (1)　ツンドラの動物たち 　・ ロッキー山脈国立公園 (2)　ビーバーの牧草地 　・ ロッキー山脈国立公園 (3)　ウッドペッカー隊 　・ ロッキー山脈国立公園 (4)　クマ湖自然歩道 1 　・ ロッキー山脈国立公園 (5)　クマ湖自然歩道 2 cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (5)　エステスパークを離れて cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (6-1)　アメリカ独立記念日 (1) 　・ ローリンズを離れて　depart from Rawlins (1)　ランダーの町通過 　・ ローリンズを離れて　depart from Rawlins (2)　ランダーの町を離れて 　・ ローリンズを離れて　depart from Rawlins (3-1)　ダボスの町に到着 (1)　パレード cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (6-2)　アメリカ独立記念日 (2) 　・ ローリンズを離れて　depart from Rawlins (3-2)　ダボスの町に到着 (2)　花火 cf. エピソード　イエローストーン国立公園に向かって (7)　グランドティトン国立公園 (1) 　・ グランドティトン国立公園到着 　・ コルター湾トレイル Colter Bay Trail 　・ イエローストーン国立公園到着 　・ イエローストーン国立公園　Grant Village 到着 cf. イエローストーン国立公園 (1)　Grant Village 　・ 西親指間欠泉水盤　West Thumb Geyser Basin cf. イエローストーン国立公園 (2)　Old Faithful Geyser

Old Faithful Geyser

誠実なおじいさんという名の間欠泉 Old Faithful Geyser

今日の朝食 2013/07/06 7:30 　今日の朝食は売店で買ったサンドイッチと、エマージェンシーフードとして持っていたサクランボやバナナで済ませた。部屋にはカセット式のコーヒメーカーが置いてあったが・・・これは初めての経験だが・・・なかなかのサービスであった。 ウェルカム グッズ 2013/07/06 7:40 　ベッドの上にはウェルカムグッズと思われる 「黒熊の縫いぐるみ」 が置いてあった。しかし・・・よく見ると 「次世代の人達のために」 というロゴあったのだ。要するに、イエローストーンの自然保護のための寄付をお願いするという趣旨のものであった。この 「黒熊の縫いぐるみ」 はイエローストーン国立公園の自然保護のシンボルであろう。 　ただ、その節は、荷物になるだけで 『有料なら要らんわ』 といった気持ちでいたのである。 Old Faithful Inn 2013/07/06 8:52 Old Faithful Inn 　この「誠実なおじいさん」 という名の宿は世界最大級のログハウスということで、ここに泊まりたいとは思うが、とても予約が取れそうにない人気の宿（イン）である。 　「誠実なおじいさん」 の間欠泉のすぐ前にあり、このホテルのバルコニーから、その噴射の光景を眺めることが出来る。このページトップにあるバナーは、そのバルコニーからの眺めである。 ビジターセンター 2013/07/06 8:54 Old Faithful Visitor Education Center 　「誠実なおじいさん」 のことを学べるビジターセンターがあった。単に、ビジターセンターとしなかったのは当然かもしれない。このイエローストーン国立公園を代表する存在であり、その成り立ち等を学べば、この特異な地域のことがすべて分るだろう。 　 次回噴出予報 2013/07/06 8:59 　ここに来たのは 「誠実なおじいさん」 を見るためであるが、観客が多くて立見席しか空いていなかった。まぁ、長いこと待つのであれば座る必要もあるが、ただ間欠泉を見るだけなら何の問題もない。 　とにかく正確な間欠泉の噴出は、ショウの開演時間が決まっているのと同じで ・・・ まさに劇場でショウを観る心地がする。 　cf. これはショウだ パネル表示 2013/07/06 9:09 Yellowstone's Hot Water Areas 　このイエローストーン国立公園を特徴づけるものは、さまざまな間欠泉や温泉や泥泉などが広がる 「熱水エリア」 であり、その見るべき 12ヶ所をパネル展示していた。昨日訪れた「西親指間欠泉水盤」 は ［12］番 として載っていた。 　不思議なのは、このパネル表示に 「誠実なおじいさん」 はなかったのである。 「熱水エリア」 とは異なるジャンルになるのかも知れない。 Old Faithful Geyser ショウ始まる 2013/07/06 9:29-9:52 　正に 「誠実なおじいさん」 という名にふさわしく、約束通りの時間に、また、世界一有名というにふさわしく ・・・ またまた、大勢の観光客が見守る中、この間欠泉は見事な噴射を見せた後、次の出番まで ・・・ しばしの休息に入ったのである。 　間欠泉の規模で言えば、この「誠実なおじいさん」より大きいものもあるようなのだが・・・活動時間が不正確で、いつ吹き出すかわからないというから待ってられない。一日一回というのならまだしも月単位ともなれば尚更である。 これはショウだ 　それはニューヨークでミュージカルを見るように、また、ラスベガスでホテル巡りをしながら色んなアトラクションを見て回ったり、ディズニーランドでアトラクションに参加したりする気分に近いかも知れない。 　要するに、技術的に見ても、美的感覚的に見ても観客を想定して考え抜かれた “ショウ” を見ている心地がするのである。いわゆる自然の気まぐれさや、偶然の出逢いといった感覚のものではなかったのだ。まぁ、イエローストーンには様々な間欠泉があるものだ。 　cf. Thermal Area (4)

Old Faithful Geyser