イチモンジチョウ

イチモンジチョウ（２態） イチモンジチョウ　かわきた公園 Photo by Kohyuh　2019/05/21

気持ちがわからない
　鳥と蝶と、どちらが感情移入し易いかと自問自答すると・・・まぁ、それはどちらとも言えない。要するに、彼らとの出逢いがあると、ついつい妄想が入るのは同じであり、どちらがどうという区別はない。しかもそれは、いつも一方的なもので、また、こちらに都合の良いものばかりであるのは仕方がない。兎にも角にも、相手の思いなどには忖度なしなのだ。

　『捕まえたり脅したりしないから・・・』、『隠れないで大丈夫だよ』、『もう少し横を向いてくれる？』などと注文をつけるのだ。要するに、いい写真を撮りたいという心の願望が妄想に作用しているだけなのである。往々にして、思い通りにはならないことの方が多いのだが・・・そのときは『もう撮ってやらない！』などと捨て台詞を吐くのであるから相手はやってられないだろう。

　cf. 感情移入できるもの

　それが不思議なことに・・・鳥でも蝶でも、妄想どおりに事態が進展することがある。ただ、どちらかというと・・・蝶の方が裏切られやすい気がする。

　それというのも、人・鳥・蝶のＤＮＡ鑑定をするまでもなく、「人と鳥」の方が系統樹的に見て近い関係にあるのに対して、「人と蝶」はかなりの隔たりがあることがわかるだろう。要するに、蝶への感情移入が難しいのは仕方がない。

　cf. 独身の人へ
　cf. 振りなどできるものではない

★分布　*206-p236
　北海道、本州（隠岐を含む）、四国、九州に普通に見られる。




★名前の由来　by Wikipedia
　写真があれば一目瞭然のことであるが、前翅から後翅を通り、反対側の前翅にかけて一条の白斑列が並ぶところ由来する。