バードウォッチングの体験会
　いきなり屋外に出かけるのではなく、最初はマルチメディアルームで、この施設を紹介するビデオ映像を観ることになっているようだ。それが終わって玄関ホールに戻ると、フィールドスコープを携えた二人の若い女性の姿があった。

　コースに出るや否や、このアカモズを見つけてフィールドスコープをセッティングしてくれたのである。腰をかがめないと姿が見えない。植込みの隙間から覗き見るのである。

　鳥はどこにでもいるのではなく、それぞれに好みの場所がある。ベテランになるほど、そのポイントがわかるのだろう。要するに、人間に限らず生きものには縄張りというものがあり、そこは場数を踏めばそれがわかるに違いない。

　彼女たちは、台湾野鳥の会のボランティアの方々らしい。いろいろと説明してくれるのだが台湾語だからさっぱりわからなかった。まぁ、鳥の姿を見れば言葉は不要ではあるが ・・・

　英語もしゃべれるようだったが、英語でガイドする訳にもいかないだろう。メインのお客さんはこちらの人たちである。10人ほど参加していたが、みなさんバーダーではなく普通の家族連れとか、カップルといったお客さんだった。

　今気がついたが、カップルとかアベックといった言葉があるが ・・・ 「アベック」 というのは最近でも使われているのだろうか。フランス語らしいが、それが時代を感じさせる。

関渡（關渡）自然公園
　ここは台湾北部の淡水河と基隆河が交わる台北盆地の関渡平原の西南側の一角にある。窪地が湿地帯となり、淡水と半海水が入り混じった池や沼、さらに田圃や樹林などが広がって ・・・ いかにも野生の動植物たちにとって居心地がよさそうなところだった。

　約 57ha の広い敷地内は自然保護が目的のため、その大部分は自由に立ち入りは出来ないようになっている。ただ立ち入りを制限するのではなく、フィールドスコープを並べた観察室やパネル展示室などの他に、散策路や観察小屋 hide も整備して、小中学校の課外授業や観光ポイントとしても力を入れている。

by 關渡自然公園 Guandu Nature Park パンフレットより引用

入り口ゲート

2012/02/26　Photo by Kohyuh

　ここは交通の便もよく、MRT（地下鉄）やバスで来れる。

　今日は朝から雨だったが、到着する頃には傘は不要の曇り空に変わった。



MRT
　Mass Rapid Transit の略で、大部分が地下を走っているので 「地下鉄」 と訳されている。by Wikipedia

ネイチャーセンター外観

2012/02/26　Photo by Kohyuh

　このネイチャーセンターはなかなか立派なものだった。言葉で困ることもほとんどない。日本語が通じるのだ。

　2階部分にバードウォッチング展望エリアがあり、ほぼ敷地内全域を見渡せる。

　遠くの池に水鳥の姿が多々目に入るのだが ・・・ ただ、フィールドスコープで遠望するのみで立ち入りはできない。

観察小屋 hide

2012/02/26　Photo by Kohyuh

　コースの途中に観察小屋 hide もある。ただ、野鳥も人の気配がわかるのだろうか、バンやカイツブリぐらいしか近寄ってはくれなかった。

cf. アカモズの同定理由
cf. アカモズの名前の由来
cf. アカモズの渡り
cf. アカモズの食べもの
cf. アカモズの英名の意味

cf. ツィート過去ログ連動
　(1)_twitpic Feb 25, 2012　台北植物園へ
　(1)_twitpic Feb 26, 2012　関渡（關渡）自然公園へ
　(1)_twitpic Feb 27, 2012　新幹線で台北から台中へ移動

補注
　今回は、数日遅れではあったがツィータ twitter およびツィートピック twitpic を利用して、旅先から投稿した。その過去の記録と連動させることによって本文を補強する。

　ここで日付は現地時間である。時差は考慮していないので、多少のずれが発生するかもしれない。