マヒワ （真鶸）

2006/12/21

マヒワ　八幡市　男山 2006/12/16 Photo by Takase （写真提供：　高瀬）

　《 マヒワさんはおしゃれ？ 》
　『イナバウアーしたり、ぶら下がったりしながら 一生懸命新芽を啄ばんでいました。　そろそろ帰り支度かな？ 』

　とのコメントが添えてあった。

真鶸 まひわ

スズメ目 アトリ科 の鳥。 　大きさはスズメぐらい。　雄は頭頂黒色、背は暗黄緑色で黒色縦斑があり、下面は黄色。　翼と尾羽とは黒褐色で、黄斑がある。 　広く北地で繁殖し、秋季、日本その他に多数 渡来。 　ヒワ。　カラヒワ。

　

広辞苑第四版より引用

鶸色 ひわいろ *31

黄緑色のことを 「鶸色 ひわいろ」 と言う。 これは、マヒワの雄の胸の羽色が黄緑色であるところから名付けられた。 ヒワの仲間は多くさんいるが、何しろ、マヒワは "真 まこと のヒワ" と言うことであるから、鶸色の色見本のようなものであろう。 八幡市のシンボル・カラー、イメージ・カラーとして推薦する。

　《 かわいい！ 》
　『マヒワがこんな身近に居たなんて驚きです。　一瞬をカメラに収めて、後で初めて観るマヒワ雌とわかりました』

　とのコメントが添えてあった。

　アトリ科 の鳥は嘴 くちばし が大きいのが特徴であると思っていたが、このマヒワは、それほどでもなくて可愛いですね。

　その点、ヒワ族ではない アトリ は特別かもしれない。　確かに嘴 くちばし もどこか優しい。　ところが、マヒワの嘴 くちばし は、そのアトリより細っそりと見えるのはどうしてだろうか。

　木の実や草の実を食べるのに適した嘴 くちばし の構造であることは、他のヒワ族の鳥と同じであろうが、棲み分けのためもあって、少し小さめの実を食べるように特化されているのかも知れない。






繁殖の方法が異なる
　アトリ属とヒワ属はよく似ているようだが繁殖の方法が異なるという。　アトリたちはオスが広い縄張りをもって、「さえずり」 でメスを誘い込むのだ。　食事もその中ですませ、基本的には縄張りの外には出ない。　その結果、繁殖地ではつがいが均一に散らばることになる。

　一方、ヒワたちは、先につがいを作り、それから巣の周りの狭い範囲を縄張りとして守る。　食事は誰の縄張りでもない遠くまで飛んで行って摂る。

また、ヒワたちは植物の種子を吐き戻してヒナたちに与えて、種子だけで子育てをすることが多い。　一方、アトリたちは、主に昆虫でヒナを育てるようだ。

by 鳥のおもしろ私生活