★名前の由来
　シラコバトの名前の由来を調べたが、具体的な説明は無かった。　それでも "白っぽい鳩" ということを連想するから、由来も糞もないのだが ・・・

　シラコバトは、江戸時代に輸入された当初は、"しろこばと" と呼ばれていたという。 *31　それが、いつしか、"しらこばと" と呼ばれるようになった。

　これは、言いやすいように転化しただけのことであろう。　そのことではなくて、私が大問題だと思うのは、そして、多いに悩むのは、"白子・鳩" なのか、"白・小鳩" なのかというものである。

　私は屁理屈でも何でも、理屈が通らないのは嫌いである。　昼夜を問わず考え抜いた結論は、"白子・鳩" に軍配をあげる。


　"しらこ" の三文字で "白いもの" を指す言葉として、不都合は起こらない。

"白子・鳩" である理由
　�@ シラコバトは、決して小さい方ではなく、白・小鳩と決め付ける根拠に乏しい。　小鳩と言えるのは、ベニバト とか チョウショウバト であろう。

　�A フグでもタラでも "シラコ" と言えば、白いものである。
　�B　また、しらこ 【白子】 とは、『メラニン色素が極端に欠乏し、皮膚の色が白く見える人や動物』 と辞書 ※6　にもあるように、見かけ上白っぽいものを指す。
　�C それに、漢字名も白子鳩となっている。

【2008/04/18】
　首に三日月形の黒い輪がある。　広くヨーロッパに分布するが、スペインでは局地的にしかいない。

　日本では、江戸時代中期に輸入され、野生化したものが関東地方の各地に広く分布していたが、現在では、埼玉県越谷付近に生息し、「越谷のシラコバト」 として国の 天然記念物 に指定されている。　また、埼玉県の県鳥でもある。 *30