・・・ ベニヘラサギ は、既にアップ済みと思っていたのだが・・・今頃になって忘れていたことに気が付いた。

目立つものと目立たないもの
　生きものの中には目立つ装いをしているものや、目立たない装いをしているものがいる。そして、それを意図的に装うのであれば、その目立つ行為や、目立たない行為は・・・そのことが自分に有利に働くという思いがあるからであろう。

　cf. タンチョウの求愛ダンス
　cf. クラッタリング clattering
　cf. ドラミング

1) 目立つもの
　鳥類で言えば、繁殖羽（夏羽）、婚姻色、囀り さえずり 、ディスプレイ、擬傷行動など、視覚や聴覚を利用するものが多い。また、昆虫などではホタルのように自らの体を発光させたり、蛾のように特殊なフェロモンを出したりするものもいる。

　それに、単に姿格好だけではなく、求愛ダンスや囀り さえずり やボディーランゲージなども・・・意識するにせよしないにせよ・・・目立たなければ意味がない。

　このように目立つようにと進化を遂げて来たことは、例えそれらが無意識下ではあったにしも意図されたものであろう。

　少なくとも、その思いは遺伝子に受け継がれて来たに違いないのだ。何故なら、そのことを上手く利用して来たからこそ、生存競争に勝ち残って来たのである。そしてそれは、その思いがなければ出来ないことだ。

　cf. 発達進化論
　cf. 繁殖の適齢期を示すもの
　cf. 警告色

2) 目立たないもの
　鳥類で言えば、タシギのように目立たないように川原の石ころに紛れることを狙ったものもいる。もし、動かなければタシギと分からない。同じような経験をハマシギでもしたことがあった。

　cf. 石と化す

　実際にタシギは、危険を感じればその場を動かずにじっとする。ただ、目だけはキョロキョロと周囲の様子を窺っている。要するに、まったく安心しているのではなく、最悪の場合を想定して逃げ出すタイミングを図っているのである。

　cf. 眼はきょろきょろ



　このように目立ないようにと進化を遂げて来たことは、例えそれらが無意識下ではあったにしも意図されたものであろう。少なくとも思いは遺伝子に受け継がれて来たに違いないのだ。何故なら、そのことを上手く利用して来たからこそ、生存競争に勝ち残って来たのである。

　cf. 発達進化論
　cf. 接近距離
　cf. 隠蔽色
　cf. 迷彩色
　cf. 擬態

3) 意図的ではないが目立つもの
　上記の 1)-2) 項は進化の過程で意図的な思いが反映されているように考えるものだが、一方で 「目立ちたい」 という思いは一切ないにも関わらず目立った姿格好になったとしか考えられない者たちもいるのである。例えば、フラミンゴだ。

　　cf. あまりにも場違い

　彼らの紅色は、食べものプランクトンなどの色素の色が羽根に溜まったものらしい。そこには 「目立ちたい」 という思いがないのは明らかだ。

　また、よくは調べていないのだが・・・このベニヘラサギの色もフラミンゴ同じと考えている。

　それというのも紅色の羽衣を獲得して何が彼らの生存競争に有利に働くのかということである。不利なことなら思いつくが・・・彼らにとって有利になる点には思い至らないのだ。

★渡り　*215_p114　by Wkipedia
　ベニヘラサギは主な繁殖地は、メキシコ湾沿岸部、中央アメリカ、南アメリカ、西インド諸島などに留鳥として分布する。




★食べもの　by Audubon Guide to North American Birds
　ベニヘラサギは主に、小魚、水生昆虫、エビ、ザリガニ、カニ、軟体動物などを捕食する。また、ときには、植物の根、茎、スゲ （カヤツリグサ科スゲ属の総称） なども採餌する。




★名前の由来　*31
　「ヘラサギ」 は江戸時代には日本全国に渡来していたようで、中期には、その箆 へら のような特徴的な嘴 くちばし の形から 「へらさぎ」 と呼ばれていた。従って、このベニヘラサギの名前の由来については図鑑にはないが、英名のバラ色のヘラサギという意味に準じて 「紅色をした」 ヘラサギの仲間ということになろう。

cf. ツィータ過去ログ連動 ・・・ アメリカ編 (2013/05/08 - 2013/07/31)
　・2013/06/02　マイアミ到着

補注
　今回は、数日遅れではあったがツィータ twitter およびツィートピック twitpic を利用して、旅先から投稿した。　その過去の記録と連動させることによって本文を補強する。

　ここで日付は現地時間である。　時差は考慮していないので、多少のずれが発生するかもしれない。